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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
2026年06月22日 (Mon)
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2013年09月22日 (Sun)
シルミカ

今日は休日。早起きをしてお天気も良くてお洗濯も気持ちよくて、あんまり気分がいいものだから浮かれてケーキを作っちゃった。マーマレードを練り込んだ生地をパウンド型に流し込んで、オレンジの砂糖漬けを乗せて焼いたケーキは、こんがりきつね色で美味しそう。オーブンから出したばかりのケーキからは、まだほんのりとリキュールの香りがする。これから暫く置いて、ラップを書けて冷蔵庫でしっかりと冷やしてから切り分けよう。あと五時間もあればいいかな。時計を見れば、ちょうど五時間後は三時、おやつの時間。今日はなんだかあんまりにも物事がぴったりしているようだわ、とわたしは嬉しくなって、三時のお茶に彼を誘ってみようと思い立ったの。
「もしもし、シルバー君? ケーキを焼いたんだけど、良かったら食べに来ない?」
 それから三時きっかりに部屋のチャイムが鳴った。彼のこういうところはとても素敵。遅くもなく、早くもなく、ぴったりの時間に訪れる。
 私は家に彼を招き入れて、ケーキを冷蔵庫から出した。入れたときにはまだ膨れていたパウンドはしっとりとしぼんでいた。これもぴったり。なんだかとても今日は、気分がいい。パウンドを切り分けて二人で向かい合ってお茶にする。彼は美味しい、と言ってくれた。お砂糖の甘さよりもオレンジの酸味と、リキュールの苦みの強い彼好みのケーキ。大きな窓から降り注ぐ陽光は穏やかに明るくて、陽だまりの中で彼の伏せがちの睫毛が、ゆったりとまばたきをするのがとても愛おしかったものだから、私は浮かれて、こんなことを口にしていたの。
「……結婚して、子供ができたら、リキュールを控えめにして、チョコチップを入れて焼くわ。そうしたら、みんなで食べられるでしょ?」
 私はほんとうに軽い気持ちで、そう、浮かれた気持ちのままにこんなことを言ったのだけれど、彼は目を丸くして、呆気にとられたような顔をしていた。それから視線を下げて、ちいさく、そうだな、と言った。こころなしか、伏せられた睫毛の中で銀色が潤んで、光がゆれていた。
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