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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
2026年06月22日 (Mon)
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2013年09月22日 (Sun)
グリーン+シルバー+ナナミ。手のかかる弟達。

(小麦粉、ショートニング、砂糖、乳糖、植物油脂、カカオマス、全卵……)
 大袋から無造作に一つ、菓子のパッケージを取り出して、原材料名を順繰りに読み上げてみる。途中で嫌になって溜息とともに放り出した。残りのやつもきっと似たようなものだろう。たまたまジムに来ていたシルバーも、目の前のお菓子の山に度肝を抜かれているようだった。気のせいか、表情が引きつっている。
「これ……」
「差し入れだそうだ」
「……」
 御愁傷様です、とシルバーが目で語っている。そういえば、シルバーも確か甘いものはあまり好きではなかったはずだ。つい普段は出ない悪態が、グリーンの口をついて出てくる。
「……小麦粉はともかくとして、他はほとんど糖と脂だ。栄養価も乏しい。何故これが差し入れになるのか、理解できない」
「そうですね。しかも、デスクワークの片手間に食べるには脂肪分が多過ぎます」
「そもそも人間はそれほど食べなくても生きてはいける。一日一食でも問題ない」
「水だけでも二日くらいなら保ちますよ」
「…………二人とも?」
 普段口数の少ない二人にしては、かつてないほどの言葉の応酬だった。しかし、それも突如現れた冷ややかな声に水を打ったように静まり返る。グリーンもシルバーも引きつった顔をしていた。扉の前には、気迫十分のナナミが仁王立ちしている。いつも通りの穏やかな笑顔を浮かべているが、今は逆にそれが怖い。
「グリーン、栄養価について語る前に空っぽの胃に泥水みたいなコーヒーを流し込むのは止めましょうね?」
「……」
「シルバー君も、水だけで二日保たせるなんてとんでもないことよ? きちんと食べないと、ブルーちゃんに言いつけて、朝ご飯だけでもトキワジムで摂ってもらうことになるからね」
「……」
 それからナナミは運んできたアイスティーをテーブルの上に置いて、それじゃあゆっくりしていってね、と言いおいて部屋を出た。先ほどまでの賑やかさはどこへやら、残された二人は互いに沈黙した。間もなくして、ぎこちなくはあったものの漸く、グリーンが口を開いた。
「まあ……その、また来い」
「……えっ」
 自分の食生活にまでとやかく言われるのはいやだなあ、とシルバーの顔に書いてあるような気もしたが、グリーンはそう言った。一方のシルバーは、いつもクールな先輩の顔にこころもち縋るような色を見た気がして、はい、また来ます。と頷いてしまったのだった。
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