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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
2026年06月22日 (Mon)
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2013年09月22日 (Sun)
レゴー / 暗い

「センパイが望むなら、俺はいつだってどこへなりとも行きますよ」
 レッド先輩に、他に好きな奴ができたってことは知っていた。先輩は何も言わないけれど、見くびってもらっちゃ困る。先輩の一番近くで、先輩のことを一番見ていたのは俺なんだから。先輩が俺のことを持て余しはじめていることも知っている。先輩に自覚がなくても、俺には分かる。
 そして俺はホテルの部屋で何度目かも分からない台詞を口にした。するとまるで初めて聞いたかのように、いつも先輩のほうが決まって傷ついたような顔をするのに微かに苛立ちを覚えながら、噛み付くようなキスをする。研ぎ澄ましたナイフが光るみたいに笑いながら。
 なあ、あんたは、優し過ぎるんだよ。
 出来るなら、少しでも先輩の心が俺から離れないうちに、繋がる愛を断ち切ってしまいたい。時間とともに冷えきって、疎ましく思う他に何も感じなくなるまえに。恋がはなれていくときの、爽やかな痛みを共有したかった。だって悲しみの伴わない別れなんて、あんまりだろう。
「ははっ、ジョーダンっスよ、じょーだ」
「ゴールド」
 怒っているわけでも、高圧的なわけでもないのに、有無をいわせない声に名前を呼ばれて、はたと言葉をうしなった。
「ゴールド」
 ああ、もうすぐこの声も聞けなくなるのか。
 そう思ったら悲しくなって、涙がこぼれそうになった。とがった気持ちのまま目を閉じて、こみ上げてくる嗚咽を呑み込んだ。
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