pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
シルゴ♀ / 学パロ
あし、だった。
目が覚めたら、目の前に脚。顔を上げれば、見知った女が机に座って化粧をしていた。俺の隣の机に腰を下ろして、その前の席の椅子に両の踵を置いている。紺のプリーツからまっすぐに伸びた脚は、不思議と性的なものを感じさせなかった。
「んだよ、起きたのかよ」
あしだ。脚、だ。そのままぼんやりとしていたら、ポップなキャラクターの描かれたプラスチックの鏡から、目線だけをこちらに寄越して女が笑う。その拍子にプリーツが細やかに揺れる。ちらちらと見えるのは、肉だ。白い、肉。
机に突っ伏していた態勢を起こそうとしたら、一瞬くらりとして頭を振った。寝起きの頭が鈍く痛む。放課後の夕焼けのなかに女の姿が浮かび上がる。
「間抜けな顔」
女がからかうように笑った気配がした。逆光のために表情はよく分からないが、暗がりの中で金色の瞳だけが不気味に光って見えた。空調の効いていない放課後の教室。温い空気が思考に絡み付く。ああ、そうか、これは。
「……好きだ」
すき。好き、だ。
至極当然のことのように転がり落ちた言葉をひろって、女はにいと笑った。
「知ってたよ。馬ぁ鹿」
言うのおせーよ。
女が目を細めてころころと笑う。わらいながら、女の頬をなにかが転がり落ちていった。
「……こぼすな」
身を起こして、宥めるように指先を添えれば、わかってるよ、と言って、女は泣いた。