pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
もうダメだ仕事終わらない
→絶望しながら帰宅
→Web拍手確認
→よし、仕事がんばろう(いまここ)
みなさま、ほんとうにいつもありがとうございます。
以下、グリーンさんがお仕事がんばる話。
→絶望しながら帰宅
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→よし、仕事がんばろう(いまここ)
みなさま、ほんとうにいつもありがとうございます。
以下、グリーンさんがお仕事がんばる話。
別に仕事が苦痛なわけではない。
そもそもグリーンという男の中には、あまり何かに熱中するとか、どうしてもやりたいことがあって居ても立ってもいられないとか、そうした強い衝動があまり無い。特にこれといって波瀾万丈なこともない平和な日常を、ほどよく楽しんで生きていくことのできる才能があるのだ。夜読み始めた本が面白くてつい明け方まで読んでいたということもあるのだけれど、仕事を疎ましく思うほどにやりたいことがあるかといえば、基本的には否である。例外的に、ライバルとも言える少年との勝負事となると、普段の淡白な気質はあっという間にどこかに飛んでいってしまうのだが、最近はその彼とも顔を合わせていない。穏やかな生活がつづいていた。
しかし、しかしだ。
テーブルの上で未だに書類とにらめっこをしているグリーンは呻く。時刻は既に午前二時をまわっている。目の前には明日の朝期限の書類の山。ざっと数を数えて、ギリギリ終わるかどうかだろうか、とグリーンは溜息をつく。加えて眠気で頭はぼんやりしているし、手を止めれば、どうせ終わらないんじゃないだろうかというマイナス方向に思考が傾く。最近ジムリーダーとしての活動が忙しくなり、デスクワークをおろそかにしていたらこの有様だ。既に先週から十時過ぎまで実質仕事をしている。疲労もピークだった。
辛い。辛過ぎる。
そもそもなぜこんな紙相手に格闘しなければならないんだ。たかがひとつひとつは一枚の紙だ。ジムの運用についての提案書や報告書。また、ポケモン協会から課せられた、ポケモンの異常発生の調査依頼書の数々、その他、ジムトレーナー達の勤務報告書。今年度前期決算。来年度予算案。彼のライバルが見たら、一目で頭痛を訴えて逃げだすこと間違いない代物だ。彼のライバルは単純だった。ポケモンバトルをしたり、修行ができさえすればいい。ジムの予算や運用を書面化する意味を、彼は見いださないだろう。けれども幸か不幸か、グリーンはこれらの書類がそれなりに意味のあるものだということを知ってしまっている。だから中途半端にして放り出すこともできず、夜更けまで机の上に張り付くことになるのだ。けれど今回ばかりは体力が限界に近かった。協会には明日謝ることにして、もう今日は諦めて寝てしまおうか。ジムの運用も調査依頼もスケジュールが遅れることになるだろうことは分かっていたが、それでも諦めようかと本気が考えるほど、グリーンは疲れていた。そういうことだ。
よし、寝よう。
立ち上がった拍子に書類の中から一枚のはがきが滑り落ちる。事務員が誤って紛れ込ませてしまったものだろうか。宛名のところに自分の名前があるのを見つけ、グリーンは自然とそのはがきを手に取った。
『グリーンさん。先日は、遠路はるばるシオンタウンまで幽霊ポケモンの調査においでくださり、ありがとうございます。今年四歳になる娘が、毎晩庭先を通る幽霊ポケモンを怖がって、毎晩眠れずにいたのですが、もうすっかり眠れるようになりました。娘は、大きくなったらグリーンさんのお嫁さんにしてもらうんだ、なんて言っています(笑)。聞けば他の業務でもお忙しい中、他のジムリーダーさんの代理で来てくださっていたとか。本当にありがとうございました。』
表情一つ買えずにその文面を追っていたグリーンだったが、すとん、と椅子に腰を下ろして再びペンを手に取った。そのとき彼の頭の中には、終わるか終わらないかという懸念は消し飛んでいた。彼は何も考えることなく、夜が明けても、黙々とペンを動かしつづけていた。