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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
2026年06月22日 (Mon)
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2013年09月27日 (Fri)
ゴールド→←シルバー
題名の通りでしかない話。夢の中では二人そろって女の子になってます。


 多分目の前の女は、ゴールド、なんだろう。
 シルバーは極めて自信がないながらも、自分自身に言い聞かせるようにつぶやく。女にしては背が高く、シルバーとそう変わらないだろう。痩せてはいるものの、骨格がしっかりしているため大柄に見えるが、そのぶん顔が小さく見える。スタイルは良いものの、全体的に曲線というよりは直線的で、どこか硬さを感じさせる身体のラインの殺伐とした感じが好みだ、と思った。それに、横顔。鼻がつんと高くて、小ぶりだが角張った顎。全体的に素っ気ないほど飾り気のない女だ。そのあけすけでいながら、どこか捻くれたようなところが少しだけ愛しい、なんて。

 シルバー……だよな?
 ゴールドは目の前の女を凝視しながら、誰に問うでもなくつぶやく。肉の薄い、ほっそりとした女だった。ナイスバディというには程遠いものの、そのラインはなだらかな曲線を描いていた。まるで骨というものが入っていないみたいだ。人間の女から余計なものを全て取り除いたら、このような身体つきになるのじゃないかと思わせるような形だ、と思う。背はどちらかといえば高い方だろうが、身長の割に華奢な肩に、思わず抱き寄せたくなる衝動に駆られる。陰気なまなざしも今もどこか色を感じさせて、ひどく庇護欲をそそる女だ、と思った。

 どちらからともなく手を伸ばして触れようとしたと同時に、目が覚めた。

「……んあ、シルバー?」
「…………ああ」
 気付けばゴールドは、シルバーと二人揃って自室のラグマットの上に転がっていた。昨日はテレビを見に来たシルバーがそのまま泊まることになったのだ。夜、ゴールドの部屋にて二人でカードゲームをしていたのだが、予想に反して盛り上がってしまい、その後の記憶は曖昧だ(二人きりでカードゲームをして盛り上がるなんて、一体どういうことだ、と後に揃って疑問に思うのだが)。ともかく、そのまま朝を迎えてしまったらしい。
「げ……途中で寝ちまったのか。身体中痛え」
「そうみたいだな」
 シルバーは口ではそう言いながらもそれほど参っていないようだった。マットの上に散らばったままのカードを集め始める。どこまでゲームが進んでいたのかも、当然覚えていない。
「そういや、変な夢見たような気がすんだけど」
「……」
「うーん、なんだっけな」
 ゴールドも同じようにカードを集め、床に散らばるカードがなくなると、仕舞うからよこせ、とシルバーに向かって掌を差し出した。シルバーは何も言わずに集めたカードをその掌に置こうとしたが、はた、とその動作が止まる。
 思考が停止したのはシルバーだけではなく、ゴールドもだ。確か、夢の中でもこうやって手を伸ばしたような。互いに、目の前の顔をまじまじと凝視する。そして次の瞬間、ゴールドはばっちりと夢の内容を思い出していた。シルバーも同様である。
 だが、驚くべきことに、二人とも表向きは動揺を見せなかった。シルバーは何事もなかったかのようにカードをゴールドに渡し、ゴールドは受け取ったカードを箱の中に元通りにしまった。シルバーはカードを渡すなり、無言で部屋を退室した。トイレだろうか、とゴールドは思った。
 それから間もなくして二人は我に返り、ゴールドは部屋の中で、シルバーは廊下の端で、それぞれ頭を抱える羽目になる。

(……冗談じゃない、あのとき確かに一瞬、)
(……男でもいける、なんて思っちまったなんて!)

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