pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
レゴー
レッドさんがちょっと怖がりで弱ってる感じ
レッドさんがちょっと怖がりで弱ってる感じ
「ゴールドおまえってさ」
突然そんなふうに口火を切って、俺が顔を上げ切るのも待たずに。
「バカだよな」
「………………なんすかいきなり」
ぽかん、としてから、しぜん声も不機嫌になる。目の前の先輩は相変わらずの悪びれない顔をしていた。真顔のまま、だってさ、と続ける。
俺の屋敷に遊びに来た先輩は、いつも見ないから久しぶりに見るとおもしろい、とか言って、ずっとテレビを見ていた。クッションを抱えるようにフローリングの上で腹這いになって、リモコンを両手で遊ばせながら、視線はテレビ画面を見据えてぶれない。番組はいつもこの時間にやっているバラエティ番組で、テレビの中では芸能人たちが戯けている。
「なんなのおまえ加減って知らねーの?」
「先輩に言われたくねえっスよ」
「シルバーのこと、いつも無茶しやがるって言うくせにさ。お前もたいがいだぜ」
ちらりと横目でレッド先輩をうかがう。顔の半分をマリルクッションに埋めたまま、テレビ画面を凝視している。表情も声色も普段と相違なく、ただ言葉にする内容とそれらがびっくりするほどちぐはぐで。ゴールドはふいにニヤリと口角を上げた。
「さては先輩妬いてるんスか?」
「はぐらかすなよ」
即座に気のない返事、のあとに、それもホントだけど、という一言がくっつく。先輩はねむそうにクッションに顔を埋めて、くぐもった声で続ける。
「分かってるんだ。恋人だからってお前の人生をどうこうするつもりなんて無い、好きなように生きたらいいさ、でも、言うくらいならタダだろ、言わせてくれよ」
「勝手に言ってるじゃないっスか……、おわっと」
笑いながら答える、と、不意に隣からにゅっと伸びて来た手に腰を掴まれて、慌ててフローリングに手をついた。マリルのビーズクッションを挟んで、先輩が腰あたりにぎゅっと顔を押し付けてくる。
「死ぬな」
チャンピオンとは思えない弱々しい声に笑ってしまいそうになるのを喉の奥で堪えるが、ついに耐えきれずに笑い声をたてながら、
「触れるのもビーズクッション越しだなんて、ヘタレにも程があるんじゃないっスか、先輩」