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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
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2015年05月11日 (Mon)
あとがき……の域を超えて解説?
とにかく長くて暴走してます。

ちゃんと作品中で伝えられる文章を書けるようになりたい。
いつも通り、恥ずかしくなったら消します……。





 去年の11月からじりじり書いていましたが、ようやく完成しました。シルバーが図鑑所有者として認められたり、ゴールドと仲良くなったり、ゴールドの家をあれだけ羨んだりするのにはまあ一悶着あるだろうなあという妄想の産物。ついでにグリーン先輩も五章でいきなり認めたんじゃなくて、あるていど経過は知っていたけど、五章でのシルバーの立ち振る舞いを自分の目で見て、ようやく認めたんだといいな。という願望と、なんでブルーねえさんがシルバーより先に自分の両親を見つけたことを良しとしたのか、の解釈も詰め込んで。

 3章シルバーがポケモンに対して無関心だったというのは憶測に過ぎないけれど、ワニノコが進化したときも表情ひとつ変えなかったしなあ……。ワタルにヤミカラスが主人の影響で荒んでると言われたり、ポケモンといっしょに喜んだり……はともかく、ポケモンに向かって怒ったりする描写もなかったし。

 たぶん3章直後の時点では、ゴールドからするともうだいぶシルバーとの距離が縮まっている……と思ってるんじゃないかと。シルバーの心の中が見えてきた発言だとか、分かったふうにシルバーの別行動を許したり。ただ、シルバー→ゴールドは、あんまり描写がなかった印象(3章決戦時の、俺のため……か? と、ゴールドが時の狭間で散った発言くらい?)。もちろんそれ以前の蓄積もあったかもしれないけど、前者の時点でようやく戸惑いレベルに達した感じに見受けられたので、ゴールド→シルバーの強烈な意識の仕方とはかなりの温度差。そもそもゴールドが図鑑をもらった動機がなあ……シルバーがいなければ今のゴールドはいなかったわけで。しかもゴールドは、シルバーの犯罪が露見したことを知りながら、レッドと修行に行くときに、シルバーに勝ちたいとかって言って、修行から戻って来てもシルバーがいるってことを当然のように思ってるふうに見えました。

 また、シルバーの境遇を知ってしまった以上、ゴールドは同情を抑えきれない。自分はこれだけ恵まれてるのに、シルバーの生い立ちは壮絶かつ悲惨。自分が使う言葉をシルバーが知らなかったり、理解できなかったりするのを目のあたりにするたび、哀れみを感じずにはいられない。だけどゴールド自身は、シルバーに同情するということが今までのシルバーの生き方を貶めることだっていうのも分かってる。それでも同情を抑えることができずに、せめてシルバーに知られないように、あえてシルバーにきつく当たってカモフラージュするのが精一杯。にも関わらず、シルバーは気付かない。それどころか、ゴールドの言動なんて歯牙にもかけていないように見える。そのときゴールドは、自分がシルバーにとって、何の価値もないように感じる。シルバーはゴールドに貶められたり見くびられたりするのを屁とも思わないということは、ゴールドはシルバーを貶めることさえできない程度の存在。シルバーがゴールドの同情に気付かないのは、ゴールド自身が望んでいたことでありながら、それ以上に空回り感と自分の小ささを思い知らされることになる……という葛藤。それでもゴールドはシルバーと対等でいようとするから、意地に意地を重ねどんどん消耗していく。

 ついにゴールドが爆発したことで、ゴロウの言葉を糸口に、シルバーはようやく自分の所為でゴールドが傷ついていることを知る。そして何となくではあるが、ゴールドから向けられる過剰な意識を認識。シルバーは、ゴールドの生活と自分の生活の落差があまりにも激しすぎるので、違う世界の生き物のように感じていたところを、ゴールドがあまりに必死に手を伸ばしていたことを知り、手を伸ばせば触れられる距離にいるのかもしれないという予感を抱く。同時に、全て必要なものが完璧に揃えられた世界で生まれ育ったゴールドが、どうしてそれに甘んじず、自分のようなものに煩わされて苦しんでいるのか理解できず、けれどもゴールドがしばしばシルバーの理解の範疇を超えていくことを知っているので、理解できないということを受け容れる。ゴールドの行動は物好きの範疇を超えていて、自分自身を傷つけるほどの真剣さと誠実さにシルバーは心を動かされると同時に、ゴールドのことを悲しく思う。ゴールドがプライドをかなぐり捨てて自分の感情を吐露したことを憶えていなければ、シルバーが6章のダチ公発言に驚かなかった&ゴールドはめちゃくちゃ照れてた、と矛盾しないと判断して、ゴールドには忘れてもらいました。それに、あれで憶えてたらゴールドがいよいよ半壊しそうだ……。

 シルバーの変化は、ゴールド叔母に対してゴールド・ゴロウについて意見する〜ゴールド母の前で泣き出す、あたりがピークのつもりで。ゴールド叔母に理屈責めされ、シルバーがついに自分の感情を見つけ出し、言葉にすることで、シルバー自身が感情を自覚。その後ゴールドの強烈な感情に衝撃、シルバー自身は自覚なかったけど、ここで相当なショックを受けているはず。テレポートでゴールドと一緒に帰るという選択肢を思いつかなかったのもその余韻かな。シルバーはひとまず屋敷まで戻るものの、閉ざされた門を目の前にして足が動かなくなる。ここは自分の家ではないということを再認識し、それが自分にとって苦痛となっていることに気付く。それでも動くことができなかったのは、シルバー自身が先刻受けた衝撃のために庇護を必要としていたから。ゴールドの母に見つけられて逃げようとしたのは、我に返って自分がとても浅ましいことをしている気がして耐えられなくなったから(ゴールドのお母さん、シルバーが逃げだそうとするのを見て内心「しまった!」とか思ってそう、不用意に接触するのは下策だった)。そしていざ庇護のもとに置かれて安心すると感情が追いついてくる。シルバーが泣いたのは、寂しいからでも心細いからでもなく、ゴールドの吐露があんまりにも激しかったので、それをぶつけられて神経が昂ってしまったような感じ。それはシルバーの感情の楔を引っこ抜く役割を果たした。ショック療法。

 帰ってきたゴールド、憑き物が落ちたようになってたのは、無意識にしろ全部吐き出したっていうのと、シルバーを理解するのを諦めたというのがある。お前はお前で好きなようにやったらいい、俺は俺で好きにやるから、って。一種の開き直りだけど、理解するのを諦めたのは、理解できたとしてもできなかったとしても、シルバーに向ける感情に変わりはないっていうことを確信したからかなあ。「お前はそうやって捨てんだな」ってところでゴールドは初めて絶望し、なのにシルバーのハンカチを探しながら、具合悪いわ雨振ってるわで、俺何やってんだろうと思いながらも止められなくて、きっと色んな事をぐるぐる考えただろうな。このへんは、他の部分に比べると、「なんとなくこうなる気がする」成分多目で、突き詰めて考えてませんでした。

 その後、順調に友人と呼べるような関係を築いていけたのは、シルバーがゴールドとのバトルが楽しかったことを思い出して、それをゴールドに告白したから。ゴールドはようやく報われて満たされて、消耗を止める。ゴールドさえ気を楽にして自然体でいれば、シルバー自身はわりと素直そうだから案外うまくいきそうな感じ。なので以降、激しい感情のやりとりは成りを潜めて穏やかなくらいになる。6章〜9章は、ライトな嫉妬はあっても割と穏便な感じですね、3章のときに天と地ほどもあった温度差も、時間とともに歩み寄っていく感じ。9章時点ではもう大体同じ温度になってる気がするなあ。

 ゴールド→シルバーは、本気で焦がれているのと同時に本気で憎んでいる感じに書きたくて。ゴールドの爆発は、シルバーへの執拗なほど攻撃的な憎悪であり、それゆえに熱烈なラブコールでもある。嫉妬ってそういうものだろうな。シルバー→ゴールドは、いまいちシルバーの感情が成熟していないイメージだったので(3章時点)、あまり激しくは書けなかったけど、本質的には似たり寄ったりだといいなあ。……11歳でそんなこと考えるかといったらおしまいですが、それはともかくとして。

 余談をいくつか。
・BGMは、Mr.Children「掌」。矛盾した必死さと泥沼感がこのお話におけるゴールドとシルバーの関係性にぴったり嵌りました。どうでもいいけど唾を吐くって仕草はゴールドにもシルバーにも似合いそう。
・ハートビーターは、Heart beater と Hurt beater をかけてました。
・最初は、シルバーが失くしたハンカチをゴールドとゴロウといっしょに探す、爽やか極まりない話を書こうとしてました。辛うじて前半にはその爽やかの余韻が残ってる……気がするけど、言うまでもなくどろどろになったよ!
・リクエスト企画で書かせていただいた「同じ夢の向こうで」のゴールドとシルバーが先輩方に比べて妙に分かってるふうなのは、レグリは溝も深くなくてあくまで良い関係を崩さず(5章の決裂も、良い関係が前提にある決裂だと思ってる)来ているのに対して、ゴシルは最初の歩み寄りの時点での落差が半端じゃなく、さんざん苦労して友情を築いたんだろうなあ……というイメージからでした。
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