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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
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2014年04月27日 (Sun)
学パロ / ゴールド→クリス←シルバー

ジョウトが女装して男装してちょっとお下品
twitter で落書き上げたらサムネ表示が際どいことになったので、削除したネタを書き起こしてみた




「おい見ろよシルバー、すげえぜ、Eカップ志望っていったらマジでEカップ来た! 冗談だったのに!!」
 文化祭当日、昼過ぎから校庭で開催されるイベントに、ゴールドとシルバーはパフォーマーとして参加することになっていた。その内容を一口に言えば、女装して音楽に合わせてバク転やら横転をする。わりあいよくある種類のパフォーマンスである。
 衣装は自前で見繕ってくるということになったのだが、何せネタがネタなだけに横槍が絶えず、クラスメイトと冗談の交わし合いをしているうちにどういうわけか、ゴールドは魔女っ娘という際ど過ぎる衣装に挑戦する羽目になり、しかも本人もそのエンターテイメント性がお気に召したときて、サイズ合わせを頼んだ後輩にEカップにしといてくれ、と余計な一言を付け加えたせいで、彼の胸元は今や大変虚しい状況に陥っていた。胸の形がくずれないように厚めの生地でしっかり縫製しておきました、とドヤ顔をしていた後輩も後輩だが。結果、そのドレスの大きく開いた胸元は、まったく膨らみのないゴールドの胸板から離れて虚しく空を包み、歩くたびにゆらゆらと揺れるものだから、全く堪ったものではなかった。それに加えてEカップの大きさを実感したゴールドのテンションは妙な方向に留まるところを知らず、着替えを済ませた理科実験室のなか、ひとりで笑っているという有様だったのである。
 ちなみにシルバーのほうはといえば横着して、姉に制服を借りて済ませた。色は白いし、男子の平均よりやや小柄で痩身であるためか、下手をしたらそこらの女子よりもレベルが高そうだが、恥ずかしげもなく片膝を立てて大股で机に座り、アニメ雑誌を見ているその姿は、色の白さやら制服の愛らしさやらをすべて爆砕する勢いの残念加減である。短いスカートのプリーツの下から、隠す気もなく曝け出されている男物の下着が更に拍車をかけている。
 ちなみにそれはゴールドも同様で、パフォーマンスにオチをつけるための決定事項だった。宙返りやら激しい運動を伴うので、スカートの中身が見えてもいいようにボクサーブリーフで行くという計画だったのだが、女性用下着にも同じような形のものがあるという女子からの進言により、その上から更にトランクスを着用するということで話はまとまった。ゴールドのほうは髪型がまず男子とわかるようなものだったし、身長もそれなりにあるために女子と勘違いされる期待は薄いが、シルバーのほうは上手くオチをつけられそうな期待は大きかった。高身長の女子とすれば身長も体格もおかしくはなかったし、何より髪が長く、顔には化粧が施されて、パッと見た感じでは本当に女の子のようだったからだ。もし体操を披露している最中にパンツを拝もうとするような不埒な輩や助平心を抑えきれなかった純情な青年達が失望の色を浮かべるのが目に見えるようである。その瞬間を想像しながら、ゴールドは少しばかり意地の悪い気持ちで愉快そうに笑った。他人事であれば男心を弄ぶのも面白いものである。
「二人とも、準備できた?」
「おう、バッチリだぜ」
 不意に実験室の外から声が聞こえてきたので、ゴールドは陽気な気分のまま答える。すると引き戸が開いて、制服姿のクリスタルが顔を出した。彼女もイベントの一環で男装しており、ウェイター風の白いシャツと黒いスラックス姿で、いつも二つ結びにしている髪も、ヘアクリップで留めるようにして上げている。途端、その表情がさっと曇ったかと思うと、扉を閉めて早足に二人の傍まで近付いてきたかと思うと、少し恥ずかしいような表情で、やっぱり、と溜息をついた。
「シルバー、スカート履いてるときは脚を閉じなきゃ駄目よ。女の子だっているんだから」
「ん……」
 シルバーはまるで生返事で脚を閉じようともしない。分かり難いが表情が輝いている。興味のある特集でも見つけたんだろうか。もう、とクリスは僅かに赤くした顔に怒気を含ませて、シルバーの正面まで来ると、腰を屈め、両手で挟むようにしてその両足を閉じてしまった。シルバーも流石にびっくりしたらしく、雑誌をスカートの上に取り落としてクリスを凝視した。しかし、クリスは気にした様子もなく次はゴールドのほうへ向かう。
「ゴールド、リボン解けてるわよ。後ろ向いて」
「お、おう」
 先程の一部始終を同じく呆気にとられた様子で見ていたゴールドは慌てて後ろを向いた。クリスは床に膝をついて、黒いワンピースの両脇の縫製にそれぞれ挟まれるようにして縫い留められたオレンジ色の布を、綺麗なリボン結びにした。その様子をゴールドは自分の背中越しにそっと覗き込んだが、途端頭が沸いた。上からの視点のせいで、または珍しい衣装のせいで、普段見えないものが見える。いろいろと。例えば普段硬過ぎるガードの胸元とか。彼女のシャツは襟の付け根のところにボタンのない、襟元の開いたデザインだった。しかも、男性物のためかなかなかの開き具合で、ゴールドの視点からだと見える。凝視してしまう。何がとは言わない。これがもし女性物の洋服だったならば、クリスも抵抗を覚えただろうが、男装であるという意識が彼女の羞恥心を思いのほか麻痺させているらしかった。必ずしも、露出度的に男性より女性のほうが高いということもあるまいに。
「はい、おしまい。…………どうしたの?」
 ゴールドの動揺などつゆ知らず、小首をかしげるクリス。ゴールドからすれば、まったく人の気も知らないでいい気なものである。
「…………クリスお前、いいか。今日一日絶対屈むんじゃねーぞ」
「え? どうして?」
 あまり耳にすることのないゴールドの低い声に、クリスは戸惑ったように眉根を下げた。しかしここで理由を言おうものなら、クリスは途端に恥ずかしがって、しかし仕事だけに洋服を着替えるわけにもいかず、逆に男心をくすぐりまくる恐れがあった。そこで、どうしてもだ、とゴールドが強引に続けようとするよりも早く、シルバーが同意を示して言った。
「そうしたほうがいい」
 彼は雑誌を手にしてはいたが、その視線はクリスタルをとらえてぶれなかった。流石に二人に詰め寄られるようにされて、気圧されたのか、彼女は曖昧に微笑んだ。
「……分かったわ。喫茶だから、全くそうしないって訳にもいかないけど、できるだけ気をつけるから。二人とも、それじゃ十分前には校庭に来てね」
 理科実験室の扉が閉ざされ、数秒の沈黙の後、二人は揃って溜息をついた。なんだろう。男子としては願ってもないシチュエーションの筈だというのに、彼らにもたらされたものの大半は疲弊の気持ちだった。相手がお硬いクリスタルだということもあるだろう、トキメキよりも遥かに驚愕のほうが勝って、しかもその後に押し寄せてきたのも甘酸っぱい何かではなくてむしろ巨大な心配だった。
 というか、とゴールドはシルバーを見る。シルバーがあれだけ驚いたのは、クリスに脚を掴まれたからではなくて、見えていた、と、そういうことなのだろう。にしても脚を掴まれたって。言葉にしてみると羨ましいなこの野郎、とゴールドは内心で呟いたが、それはほとんど恨み言というよりは条件反射のようなものだった。少し動揺が落ち着いてくると、いまさら思い出したように顔に血が昇ってきた。
「……あー。くっそあいつ、人のこと言えねえだろ。馬鹿か」
「だが、完全に幼稚園児にでもするような扱いだったな」
 シルバーが閉じられた自分の両膝を見下ろしながら淡々と呟く。確かに年頃の女が軽々と直に男の肌に触れるようなことはないだろう、真面目なクリスなら尚更である。そしてリボン結びくらいならゴールドもできるというのに、わざわざ買って出たというのも、面倒を見ているかのようだった。
「んだよ、お前なんてクリスに制服貸してもらう勇気もなかったくせによぉ」
「うるさい。もう行くぞ」
 着替えと雑誌をその場に置いて、二人は理科実験室を出た。
 結果として、文化祭は無事に終わった。ゴールドとシルバーのパフォーマンスは好評で、パンツを覗こうとする助平心、謂わば純情な男心を弄び、多くの男性を失望させることにも成功した。それは主にシルバーの功績だったが、楽しんでいたのは彼よりもむしろゴールドだった。クリスタルのクラスの喫茶店も目立った失敗無く文化祭の終わり頃には完売の札を掲げ、少なくとも表立っては、クリスに悪い虫がついた様子もなかった。付け加えるならば、文化祭が終わった翌日、二人から理由を聞いたクリスが茹で蛸のようになったのは言うまでもない。
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