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pkmnsp 二次創作ブログ / CP雑食
2026年06月22日 (Mon)
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2014年02月13日 (Thu)
学パロ / エメラルド+ルビー


(……よし、今日はこのへんにしとこうかな)
 放課後の図書室にて、エメラルドは参考書を閉じて帰り支度を始める。時刻は夜七時。既に外は暗く、図書室に残っている生徒も彼一人になっていた。鞄に荷物を仕舞って忘れ物がないことを一通り確認して席を離れる。出口へと向かう途中で、ふと彼は、入り口近くの机の上に、ぽつん、眼鏡が残されているのを見つけた。誰かの、忘れ物だろうか。
 とりあえず、目立つところに置いておけばいいかとエメラルドがその眼鏡を取ろうとした瞬間、がらりと図書室の扉が開いて、一人の男子生徒が息を切らしながら飛び込んで来た。呆然としたエメラルドを他所に、今まさに机の上に置かれている眼鏡を取り上げると、芯から安心した顔で、彼はほうっと息をついた。
「はあ、ここに忘れてたのか」
「…………それ、あんたの?」
「僕のだよ。君は、隣のクラスのエメラルド? 初めまして、僕はルビー」
「初めまして。……目、悪かったんだ。知らなかった」
「普段はコンタクトだからね」
 気取った様子でウィンクすらしてみせる。エメラルドは、こういうタイプがあまり得意ではなかった。適当にあしらってとっとと帰ろうと思ったのだが、ふと思い出したように、ルビーは再び口を開く。
「君は裸眼?」
「そうだけど」
「大事にしたほうがいいよ」
「へ?」
 ルビーが急に真面目な、寂しげな顔になったことに、思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「気付いたら僕は、こんなモノをかけないと大事なものすら見えなくなってしまったのさ」
「…………え、」
「……なあんてね。それじゃ。僕は急いで帰らなくちゃいけないんだ。君も気をつけて帰りなよ」
 現れたときと同じように、疾風のごとし速さでルビーは図書室を去って行った。残されたエメラルドは、呆然としてその後ろ姿を見送ることしかできなかった。
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